ハクトウワシの渡来

 道東はもともと豊富な水産資源がありますので、海ワシ類の世界的な集結地になっています。世界で最も美しいワシと言われるオオワシの大きな群れが観察できるので、毎冬、国内外より多くのバーダーが訪れます。その数もオジロワシと合わせると道東全域で数千羽にもなりますが、もう一種の海ワシ類の代表的なハクトウワシ(アメリカの国鳥)は、対岸の国後島北東部で2001年に一度だけ渡来した記録があるだけで、国内での確実な記録はありませんでした。

 それが、この冬についに姿を見せてくれました。しかも、ほぼ成鳥(僅かに亜成鳥な感じ)で頭部が見事に白いです。写真は、左からハクトウワシ、オジロワシ、オオワシです。海ワシ三種のこの様な組み合わせは、夢のようなシーンですね。まだまだ若い鳥なので、今後も渡来してくれたら嬉しいですね。それにしても、出来過ぎの出会いですね。オオワシの部分白化でもないですし、籠抜けの可能性も考慮していますが、足輪もないですし行動の様子も含め野生下の個体であることは間違いなさそうです。とにかく大ラッキーな出会いでしたね。

野付半島野鳥観察舎情報サイト

野付半島にある野鳥観察舎(ハイド)から観察できる野鳥を紹介します