最高齢更新中のオオハクチョウ

別海町・白鳥台(春別川河口)は、かつて「町の鳥」にもなっている白鳥まつりを行うなどオオハクチョウの渡来で賑わった場所です。盛時は1万羽を超えるオオハクチョウが渡来していた時期もあります。

 その後、給餌が行われなくなり、オオハクチョウの数も少なくなりましたが、現在でも数百羽は、道の駅「おだいとう」の下の春別川河口で越冬しています。

 その中の1羽のオオハクチョウに金属製の足環が付いています。研究機関に照会したところ以下のような情報がわかりました。


この個体の放鳥時のデータがわかりましたのでお知らせします。

足環番号:150-00423 カラーリング4C-23(脱落)

種名:オオハクチョウ

性別:雌

年齢:幼鳥

放鳥日:1993.2.28.

放鳥地:北海道野付郡別海町尾岱沼春別川河口

今までのオオハクチョウの長期経過記録23年1ヶ月を大幅に更新する

25年10ヶ月目の観察報告となりました。 山階鳥類研究所 鳥類標識センター


つまり、国内最高齢のオオハクチョウですね。26年の間、毎年、ロシアの北極圏から家族を連れてこの別海町の尾岱沼までやって来ていたことを思うと本当に愛おしく感じますね。しかも、まだ人間から餌をもらった記憶があるのか、人を見るとこちらに鳴きながら近づいて来ます。是非、私たちもオオハクチョウにまた関心を持ってくれたらとあらためて思いました。



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